・一点透視図法でタイルを描きたいけど、どうやって描くのかな？ 具体的な描き方が知りたいな
・一点透視図法でタイルを描くときのコツとかポイントとかあるのかな？
・二点透視図法のタイルの描き方もついでに知りたいな
・あと、一点透視図法で色々なものを描いてみたいので、その描き方も知りたいな
こういった疑問に答えます。
✔︎ 本記事の内容
1.【簡単！】 一点透視図法 タイルの描き方 具体的な手順をわかりやすく解説！
2.一点透視図法でタイルを描くときのコツ・ポイント
3.二点透視図法 タイルの描き方
4.一点透視図法 【階段、トンネル、円・円柱、穴】の描き方
この記事を書いている僕は、パース(透視図法)の勉強は4年ほどです。
こういった僕がわかりやすく解説していきます。
目次
【簡単！】 一点透視図法 タイルの描き方 具体的な手順をわかりやすく解説！
一点透視図法のタイルの描き方は、以下のように2通りあります。
① 1枚のタイルを増やしていく描き方
② 1枚の広い面にタイルを敷き詰めていく描き方
順番に解説していきます。
① 1枚のタイルを増やしていく描き方
1枚のタイルを増やしていく描き方は、以下のような1枚のタイルを増やしていく描き方です。
このような1枚のタイルを増やしていくためには、「増殖」というテクニックを使います。
増殖については、以下の記事でも詳しく解説しています。
興味のある方はぜひ見てみてください。
この記事でも具体的なやり方を詳しく解説していきます。
今回はわかりやすいように、横に3枚、縦に3枚、3×3 = 9枚のタイルを描いてみようと思います。
では実際にやっていきましょう。
まずは縦にタイルを2枚増やしてみよう
① 一点透視図法でタイルを1枚描く
まずは以下のように、一点透視図法でタイルを1枚描きます。
奥行きはお好みでOK！
一点透視図法の描き方がよくわからないという方は、以下の記事を参考にしてください。
また、感覚で奥行きを決める際のコツは以下の記事で詳しく解説しています。
② タイルに対角線を2本引く
次に、タイルに対角線を2本引きます。
以下のような感じですね。
そうすると、以下のように、対角線が交わるところに交点(ピンクの点)ができますね。
③ 対角線の交点(ピンクの点)から、消失点に向かって線を1本引く
そしたら次に、対角線の交点(ピンクの点)から、消失点に向かって線を1本引きます。
以下のような感じですね。
そうすると、以下のように、
この対角線の交点(ピンクの点)から消失点に向かって引いた線と、
タイルの奥側の辺との交点(緑の点)ができますね。
この緑の点がポイント！
④ タイルの手前の角から交点(緑の点)を通る線を引く
そしたら、タイルの手前の角から、この交点(緑の点)を通る線を引きます。
以下のような感じですね。
今回は、左の角から引いているけど、右の角から引いてもOK！
そうすると、以下のように、
タイルから消失点に向かう線との交点(青の点)ができますね。
あとは、この交点(青の点)を通り、アイレベルやタイルの横の辺に平行な線を引けば、
同じ大きさのタイルを奥に1枚増やすことができます。
簡単だね！
では、もう1枚奥にタイルを増やしてみましょう。
以下のように、
1枚目のタイルに引いた対角線の交点(ピンクの点)から、消失点に向かって引いた線と、
2枚目のタイルの奥側の辺との交点(オレンジの点)ができているので、
以下のように、2枚目のタイルの角から、この交点(オレンジの点)を通る線を引きます。
そうすると、以下のように、
先程引いた線と、タイルから消失点に向かう線との交点(茶色の点)ができますね。
あとは、この交点(茶色の点)を通り、アイレベルやタイルの横の辺に平行な線を引けば、
同じ大きさのタイルを奥にもう1枚増やすことができます。
横にタイルを2枚増やしてみよう
では次に、横にタイルを2枚増やしてみましょう。
なお、一点透視図法は奥行き方向にしかパースがつかないので、
横に増やす分には、定規で長さを測って増やすことができます。
遠近感がつくことを「パースがつく」と言うよ
以下のような感じですね。
定規で長さを測って、左右に2枚分のタイルの横幅をとります。
もちろん、これまでの増殖を使って増やしてもOKです。
どうやってやるのかというと、
まず、以下のように、1枚目のタイルの手前の横辺を左右に延長します。
次に、1枚目のタイルの対角線の交点を通る横線(赤い線)を引きます。
以下のような感じですね。
この横線(赤い線)は、アイレベルや他のタイルの横辺と平行に引くよ
そうすると、以下のように、
タイルの奥行きの辺との交点(紫の点)が2つできますね。
あとは、1枚目のタイルの奥側の左右の角から、先程できた交点(紫の点)を通る線を引きます。
以下のような感じですね。
そうすると、以下のように、
タイルの手前の横辺との交点(黄色の点)ができますね。
これで、左右2枚分のタイルの横辺を増やすことができました。
ただ、増殖は、ややズレが生じてしまうことがあり、
定規で測った方が正確に描けるので、定規で測れるなら、定規を使うのが個人的にはオススメです。
では以下の状態から、
以下のように、左右のタイルの端から消失点に向かって線を引きます。
あとは、以下のように、真ん中のタイルの横辺をそれぞれ延長すれば、
横に3枚、縦に3枚、計9枚のタイルを描くことができます。
これ以上増やしたい場合は、真ん中のタイルを増やしていけばOKです。
② 1枚の広い面にタイルを敷き詰めていく描き方
1枚の広い面にタイルを敷き詰めていく描き方は、
以下のような1枚の広い面にタイルを敷き詰めていく描き方です。
このような広い面にタイルを敷き詰めていくためには、「分割」というテクニックを使います。
この1枚の面を割っていくってことだね！
今回はわかりやすいように、
横に4枚、縦に4枚、4×4 = 16枚のタイルを敷き詰めてみたいと思います。
他の数で敷き詰めたいという方は、以下の記事でその分割方法を詳しく解説しているので、参考にしてください。
・2×2 = 4枚
→2分割
・3×3=9枚
→3分割
・4×4=16枚
→2分割を利用
・5×5=25枚
→5分割
・6×6 = 36枚
→6分割
・7×7 = 49枚
→7分割
・8×8 = 64枚
→2分割を利用
・9×9 = 81枚
→9分割
・10×10 = 100枚
→5分割を利用
では、やっていきましょう。
① 一点透視図法で1枚の広い面を描く
まず、以下のように、一点透視図法で1枚の広い面を描きます。
奥行きはお好みでOK！
一点透視図法の描き方がよくわからないという方は、以下の記事を参考にしてください。
また、感覚で奥行きを決める際のコツは以下の記事で詳しく解説しています。
② 面に対角線を2本引く
次に、以下のように、面に対角線を2本引きます。
対角線を濃く引くと、この後混乱する原因になるので、なるべく薄く引こう！
そうすると、以下のように、
対角線が交わるところに交点(ピンクの点)ができますね。
③ タイルに交点(ピンクの点)を通る縦線と横線を引く
次に、先程できた対角線の交点(ピンクの点)を通る縦線と横線を引きます。
縦線は消失点を使って引き、横線はアイレベルやタイルの横辺に平行に引きます。
以下のような感じですね。
④ 4枚のタイルのうち、2枚ずつ組み合わせた2つの長方形に対角線を1本ずつ引く
今、面を4分割して4枚のタイルができた状態ですが、
この4枚のタイルを2枚ずつ組み合わせた2つの長方形に対角線(緑の線)を1本ずつ引きます。
以下のような感じですね。
今回はわかりやすいように色をつけて濃く引いているけど、対角線はなるべく薄く引こう！
また、今回は右上から左下に引きましたが、左上から右下でもOKです。
そうすると、以下のように、
一番大きい元の面を横に２分割する線との交点(緑の点)ができますね。
そしたら、消失点を使ってこの交点(緑の点)を通る線を引きます。
以下のような感じですね。
そうすると、以下のように、
一番大きい元の面に引いた2本の対角線(赤い線)と、
先程引いた交点(緑の点)を通る線との交点(青の点)が4つできますね。
4つ探そう！
あとは、この交点(青の点)を通り、アイレベルやタイルの横の辺に平行な線を引けば、
4×4=16枚のタイルの完成です。
一点透視図法でタイルを描くときのコツ・ポイント
一点透視図法でタイルを描くときのコツ・ポイントは、以下のとおりです。
・最初にタイルの形が「これ」と形が決まっていて、そのタイルを増やす場合
→増殖を使う
・タイルの形は決まっておらず、このスペースに何枚か敷き詰めたいという場合
→分割を使う
一点透視図法でタイルを描くときは、「増殖」と「分割」を使い分けよう
・最初にタイルの形が「これ」と形が決まっていて、そのタイルを増やす場合
→増殖を使う
・タイルの形は決まっておらず、このスペースに何枚か敷き詰めたいという場合
→分割を使う
この一点透視図法でタイルを描くときのコツ・ポイントは、増殖と分割の違いが関係しており、
増殖と分割の違い(メリット・デメリット)は、以下のような感じになっています。
☆増殖と分割の違い(メリット・デメリット)
◻︎増殖
・メリット
→決まった形を増やすのに向いている
・デメリット
→決まったスペースに物を敷き詰めるのには向かない、形がズレやすい
◻︎分割
・メリット
→決まったスペースに物を敷き詰めるのに向いている、形がズレにくい
・デメリット
→「これ」という決まった形は増やせない
一番最初にやった以下のような1枚のタイルを増やしていくケースでは、
タイルの形が「これ」とあらかじめ決まっているので、増殖を使いましたね。
一方、以下のように、1枚の広い面にタイルを敷き詰めていくケースでは、
タイルの形が「これ」と決まっているわけではなく、大体これくらい敷き詰めるかという感じで、分割を使いました。
なので、一点透視図法でタイルを描く場合、状況に合わせて、
この増殖と分割をうまく使い分けていくことがポイントになります。
一点透視図法の部屋の床をタイルにするには？
では、以下のような一点透視図法の部屋の床をタイルにする場合、
増殖と分割、どちらを使って描くと良いでしょうか？
うーん、どっちがいいかな？
部屋の床という決まったスペースにタイルを敷き詰めるわけなので、
この場合は、以下のように、分割を使った方が良さそうですね。
もし、増殖を使って描く場合は、
最初にタイルの大きさを決めて、そのタイルを増やして床に敷き詰めていくわけですが、
床のスペースにピッタリと敷き詰めるのはなかなか難しそうですね。
上の図は、増殖を使って描いていますが、
青のマーカーで塗っている部分は、隙間が空いており、うまく敷き詰められていません。
増殖でもできなくはないけど、この場合は分割を使った方が良さそうだね
この増殖と分割の違い、使い分けについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
二点透視図法 タイルの描き方
二点透視図法のタイルの描き方は、以下の記事で詳しく解説しています。
一点透視図法 【階段、トンネル、円・円柱、穴】の描き方
一点透視図法を使った、階段、トンネル、円・円柱、穴の描き方は、
以下の各記事で詳しく解説しています。
・階段の描き方
・トンネルの描き方
・円・円柱の描き方
・穴の開け方
まとめ: 簡単！ 一点透視図法 タイルの描き方 具体的な手順をわかりやすく解説！
今回は、一点透視図法のタイルの描き方を解説しました。
描き方は2通りあり、具体的には、
① 1枚のタイルを増やしていく描き方
→増殖を使う
② 1枚の広い面にタイルを敷き詰めていく描き方
→分割を使う
でした。
描き方自体はそこまで難しくはないと思うので、ぜひチャレンジしてみてください。
おわり
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