パース(透視図法)を使って絵やイラストを描いているときに、
円や丸、円柱などを描きたいなぁと思ったことはありませんか?
円や丸って結構色々なところにあって、
絵やイラストを描く上でもかなり重要な要素でもあります。
アーチの橋とか、トンネルとかも円でできてるね!
電柱とか車のタイヤなんかも円柱だよね!
とはいっても、
・パース(透視図法)で円や丸を描きたいけど、
パースがついているからどうやって描くんだろう?
・コンパス使えないし、諦めるしかないのかな…
といった感じで、
パース(透視図法)上での円や丸の描き方について、
悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際僕もパース(透視図法)を勉強し始めたばかりの頃、
あ、パースがついているからコンパスで円は描けないのか…
じゃあ、どうやって描くんだろう?
という感じで、
パース(透視図法)において円や丸をどう描いたらいいのか分かりませんでした。
そこで当時の僕のように、
・パース(透視図法)で円や丸、円柱ってどうやって描くのかな?
・なんか難しそうだけど、簡単に描ける方法はあるのかな?
と思っている方に対して、
最近パース(透視図法)を勉強し始めたばかりの初心者の方でも分かるように、
丁寧に分かりやすく解説していきます。
目次
1 パース(透視図法)で円や丸を描くには、円の性質を利用しよう!
パースがついていない状態であれば、コンパスなどで円を描くことができますが、
パースがついているとそうはいきません。
パースがついてなかったら、コンパスで簡単に描けるのになぁ…
そこで役立つのが円の性質です。
円は正方形に4つの点で内接する
円の性質とは何かというと、
円は以下のように、正方形の中にすっぽりと収まります。
そして、各辺の真ん中の点、
ピンクで記した4つの点で正方形に内接します。
円は正方形と4つの点で接するんだね!
なので、
パースがついた平面でも同じ状態、つまり4分割し、そこに円を描けば、
パースがついた円が描けるということになります。
平面を4分割すれば円が描けるんだね!
円の性質を使って、パース(透視図法)で円を描いてみよう!
では、先程紹介した円の性質を使って円を描いてみましょう。
例えばこんな感じの平面があったとします。
一点透視の平面だね!
この平面にパースつきの円を描くためには、
まず対角線を2本引いて4分割します。
縦の線は消失点に、横の線は手前と奥の線に平行に引くよ
そうすると、円が四角形に接する4つの点が見つかります。
あとは、この点を通る円を描けば、
パースがついた状態の円を描くことができます。
円を描くときは、いきなり力を込めてしっかり描くよりも、
軽いタッチでシャッシャッと大まかに描いていくと描きやすいよ!
円をクリーンアップするときは、
雲形定規を使うと、とてもキレイに描くことができます。
雲形定規があるとめちゃくちゃ便利だよ!
平面が縦向きになっても同じように描くことができます。
ちなみに、楕円の場合も同じように描くことができます。
2 パース(透視図法) 円柱の描き方
では続いて円柱を描いてみましょう。
円柱となると、一気に難しく感じてしまうかもしれませんが、
今までやってきた平面の円の描き方を応用すれば簡単に描くことができます。
ではやっていきましょう。
ここに一点透視の箱があります。
ではこの箱をこれから円柱にしてみたいと思います。
どうすればいいのかというと、
まず、箱にいくつかの平面を描き、
さらに先程と同じように、パースつきの円を描きます。
上面と底面プラス、2〜3枚くらい描けばOK!
あとは、円に接する線を引けば円柱の完成です。
横向きにするとこんな感じですね。
何枚か円を描かないといけないので、かなり面倒くさいけど、やることは今までと全く同じだね
円柱ってなんか難しそうな感じですが、
何枚かのパースつきの円を描けば意外と簡単に描くことができます。
円柱が描けたら、
円とアイレベル(EL)の関係性についても注目してみましょう。
この箱は消失点(VP)が1個の一点透視図法です。
VPとはバニシングポイントで消失点のことだよ
この消失点があるところには、アイレベル(EL)というものがあります。
アイレベル(EL)は、緑のラインだよ
アイレベル(EL)とは、カメラの高さで、
どの高さにカメラを置いて撮影しているかです。
この場合は、箱の真ん中付近の高さにカメラを置いて撮影している感じだね
さて、このアイレベル(EL)と円の関係性ですが、
アイレベル(EL)に近づくにつれて円は薄くなり、
アイレベルから離れるほど円は丸みを帯びているのが分かるかと思います。
アイレベル付近の円を描くのはかなり大変!
このように円柱を描くときは、
円とアイレベルの関係性についても注目してみると面白いかなと思います。
3 パース(透視図法)や円の勉強におすすめの本
最後に実際に僕が使っていて、
パース(透視図法)や円の勉強におすすめの本を2冊紹介します。
まず1冊目は「パース塾」です。
分かりやすくて内容もやさしいですので、
これからパース(透視図法)を学びたい方や初心者の方におすすめです。
2冊目は「絵を描く仕事で成功するテクニック」です。
タイトルからも少し分かりますが、
内容が濃くてパース(透視図法)の専門書的な本です。
初心者の方には少し難しい内容となっていますが、
かなり勉強になる実用的な本です。
これからパース(透視図法)についてガッツリ学んでいきたい方におすすめです。
円についても詳しく解説してあり、球体などの描き方についても解説しています。
まとめ: 【初心者向け】 パース 透視図法 円や丸、円柱の描き方をわかりやすく解説!
パースがついていないとコンパスなどで簡単に円が描けますが、
パースがついていると、面倒ですがアナログだと手描きする必要があります。
面倒ですが、描き方はそんなに難しくないので、
あとは上手く描けるように練習を繰り返す必要があるのかなと思います。
円が描けると色々なところで活きてくると思いますので、
ぜひ活用してみてください。
おわり
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