絵やイラストを勉強していく中で、重要な要素の1つにパースがあります。
絵やイラストを勉強していたら、
一度は目にしたりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
さらに、パースって結構重要みたいなことも見たり、聞いたりしたことがありますよね。
しかし、
・パースってよく見るけど、何なの?
・パースって分かっているようで、イマイチよく分かってない
と思っている方も多いのではないでしょうか?
実際、僕も中学校の美術の時間に少し知ったくらいで、
そのときも全く理解できませんでした。
独学でパースを勉強し始めた頃も、パースが一体何なのか、よく分かっていませんでした。
てか、僕も基本的なことしか分かっていません。
そこで、当時の僕のように
・これから、絵やイラストを勉強したいけど、パースって何なの? よく分からない…
・パースって、ふわふわした感じで、曖昧で、いまいちよく分かってない
と思っている方に対して、
最近、絵やイラストを勉強し始めた方や、
これから勉強を始める初心者の方でも分かるように、
パースとは何なのかを、わかりやすくまとめてみました。
目次
1 パースとは透視図法であり、線遠近法のこと
パースとは大まかに言うと、遠近法のことです。
そして、パースというのは実は略称で、
正式に言うと
パースペクティブ(perspective) と言います。
英語だよ
長いので、パース、パースと言っているんですね。
そして、日本語では「透視図法」という意味です。
なので、
パース = パースペクティブ = 透視図法っていう感じです。
そして、
このパース・透視図法は、数ある遠近法の中で、線遠近法と呼ばれています。
なので、以上をまとめると、
パース = パースペクティブ = 透視図法 = 線遠近法
という感じです。
パース = 線遠近法って感じ!
2 線遠近法とは、どんな遠近法?
さて、パースはパースペクティブの略称であり、
透視図法であり、線遠近法という遠近法の一種であることは分かりました。
ただ、線遠近法と言われてもなんだかよく分かりませんよね。
線遠近法ってどんな遠近法なんだろう…
そこで、次は線遠近法とは何かについて見ていきたいと思います。
線だけで遠近感を表現できるから「線遠近法」
線遠近法(パース・透視図法)は、その名の通り、
線だけで遠近感を表現できるので、「線遠近法」と呼ばれています。
そもそも、パース(透視図法・線遠近法)は、近くにあるものほど大きく、
遠くにあるものほど小さく描くことで遠近感を表現します。
例えば、こんな感じでブロック塀があったとします。
奥に行くにつれて、ブロック塀の縦(高さ)の幅が小さくなっています。
一番手前の端の縦(高さ)の線と、一番奥の縦(高さ)の線では、幅が全く違いますね。
さらに、ブロック一つひとつに注目してみても、手前のブロックは大きいのに、
一番奥のブロックはかなり小さくなっていますね。
しかし、これはパース(遠近感)がついているので、こう見えるだけで、
実際は、真正面から見ればただの長方形ですね。
このように、線だけで遠近感を表現できるので、線遠近法と呼ばれているのです。
その他の遠近法
パース(透視図法)は、遠近法の中でも、線遠近法と呼ばれており、
線だけで遠近感を出すことができるので、そう呼ばれていることが分かりました。
では、その他にはどのような遠近法があるのでしょうか?
その他の遠近法と比較することで、
線遠近法(パース・透視図法)の理解がより深まるかも知れません。
では、代表的なその他の遠近法を2つ紹介します。
①空気遠近法
空気遠近法とは、
空気や大気が持つ性質によって奥行きを出して、遠近感を表現する方法です。
空気中や大気中には、
水分(霧など)やスモッグ(車や工場の排気ガスの汚れた霧など)、
ホコリなどが含まれていますが、
これによって、遠くの景色や建物などがかすんで見えたりします。
逆に近くの建物ははっきり見えたりしますが、
こんな感じで、空気や大気の性質によって奥行き感を出すのが空気遠近法です。
例えばこんな感じです。
近くの木々は鮮やかに見えていますが、
一番遠くの山なんかは青みがかって彩度が落ちているのが分かります。
これは、僕が大学時代に島根県に行った時に撮影した写真です。
遠くに見えているのが、おそらく宍道湖です。
すごく奥行き感を感じるね!
遠くまで行ってしまいそうだ!
②重ね遠近法
重ね遠近法とは、物の重なり方で遠近感を表現する方法です。
例えば、こんな感じで木があったときに、
どちらの木が手前にあるか、どちらの木が奥にあるのかを
重ねることで前後関係を明らかにして表現しています。
これが、重ね遠近法です。
3 パース(透視図法・線遠近法)の入門書におすすめの本
最後に、実際に僕が使っていて、
分かりやすくてパースの入門書におすすめの本を2冊紹介します。
1つ目が、「パース塾」です。
分かりやすくて、入門書にぴったりだと思います。
2つ目が、「風景デッサンの基本」です。
この本は、パース(透視図法・線遠近法)の原理から分かりやすく解説しています。
パース以外の絵に関する知識も学べるので、
パース以外の知識も身につけたい方にもおすすめです。
この本は僕の中では、パースを学ぶ上での良書です。
まとめ: 絵やイラスト 美術の「パース」とは? 意味をわかりやすく解説
パースってよく目にしたりしますが、何なのかよく分からないと感じている方も多いかと思います。
実際僕もそうでした。
ただ、遠近法の中の1つだと分かると、
なんとなくパースの全体像が見えてくるのかなと思います。
おわり
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