一点透視図法って、奥行きにしかパースがつかないので、
シンプルで初心者の方でも馴染みやすいですよね。
特に街並みなどを描くときはよく使われています。
しかし、
・一点透視図法の奥行きってどうやって決めるの?
・立方体なのに、立方体に見えない
・奥行きを決めるコツはあるの?
という部分で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、僕もパース(透視図法)を勉強し始めたばかりの頃、
一点透視図法の奥行きってどうやって決めたらいいんだろう?
奥行きが長くなって、立方体に見えない
という感じで悩んでいました。
しかし、奥行きを決める際にあるところを意識することで
奥行きを納得いく感じで決められるようになりました。
そこで、当時の僕のように、
・一点透視図法の奥行きってどうやって決めるの?
・何かコツはあるの?
・立方体に全然見えない…
と悩んでいる方に対して、
一点透視図法の奥行きを決めるコツを分かりやすく紹介します。
とはいっても、あくまで感覚で決める方法になります。
目次
1 一点透視図法の奥行きは感覚で決めることが多い
製図的なそういう専門的な分野になると、
計算で正確に奥行きを出すことができるようですが、
実際に一点透視図法を使って絵やイラストを描く際には、
奥行きは感覚で決めることの方が多いようです。
絵やイラストを描くにあたって、
製図的に正確に描く必要はあまりないということだと思います。
2 一点透視図法の奥行きの決め方 感覚で決める際のコツ
先程、一点透視図法の奥行きは感覚で決めるということでしたが、
では具体的にどうやっていくと良いのか、僕なりの方法を紹介します。
一点透視図法の奥行きの決め方 「底面の形」を意識する
コツ・ポイントとしては、
「底面の形」を意識する
という感じです。
例えば、こんな感じで消失点(VP)に向かっていくような箱があったときに、
この箱をスパンと切って、立方体を作ってくださいと言われたら、
結構悩みますよね。
どうやって決めたらいいんだろう?
例えばこんな感じ?
あるいはこんな感じ?
それともこんな感じ?
感覚で決めると一言で言っても実際はなかなか難しいです。
そんなとき、
底面の形を意識するってことをやると意外とうまく奥行きを決めることができます。
具体的にどういうことかというと、
先程と同じようにこんな感じであったときに、
上の面で正方形を考えようとすると少し難しいですが、
下の底面で正方形を考えると分かりやすいです。
このように、底面を描きます。
これはちょっと長すぎますね。
これは、ちょっと短すぎるでしょうか。
これくらいが丁度良さそうですね。
というように、こんな感じで底面で奥行きの形を考えると、
それっぽく見えるんじゃないかなと思います。
こういう感じで奥行きを決めたら、あとは一点透視なので、
底面から垂直線を引けば、上の面での奥行きの位置を決めることができます。
底面で考えると意外と簡単でしょ!
この底面で奥行きを考えてみると、
最初に予想した奥行きが結構長すぎたり、
短くすぎたりすることがよく分かります。
これは長すぎるね…
これは、少し短い感じ
一点透視図法の奥行きの決め方 横になった場合は?
では、これが横になった場合はどうなるでしょうか?
先程のように、底面の形が見えにくく、形を決めづらいですよね。
そんなときは、箱を回転させてみましょう。
そうすると、このように先程と同じように底面が見えやすくなります。
回転させると意外と分かることもあるよ!
3 一点透視図法で奥行きを決める際の注意点
一点透視図法の奥行きを決める際に
底面の形を意識して奥行きを決めると分かりやすいと紹介しましたが、
その際に1つ注意点があります。
例えば、先程の状態に立方体を追加しようとすると、
一番端ら辺の立方体は奥行きが長くなり、立方体には見えなくなっていきます。
端ら辺は、立方体には見えないね…
なので、こういう場合は、
一番奥行きが長くなりがちな外側の立方体の奥行きを、
立方体に見える範囲に決めて、修正する必要があります。
大体、赤線のところくらいかな?
最初から、アパートやビルを5、6棟描くというようなときは、
奥行きが長くなりがちな外側の立方体の奥行きを許せる範囲で決めて描くと良いかと思います。
4 一点透視図法の勉強におすすめの本紹介
実際に僕が使っていて、一点透視図法の勉強におすすめの本を何冊か紹介します。
まず1つ目が「パース塾」と「パース塾2 実践編」です。
「パース塾」は基礎編で、
一点透視図法や二点透視図法、
三点透視図やその他のパース(透視図法)の知識を解説しています。
「パース塾2 実践編」は、「パース塾」を踏まえて、
実際に身の回りにある物を描いていくという実践編になります。
また、「パース塾」で触れられなかった一点透視の歪みといった、
より踏み込んだ内容も解説しています。
なので、「パース塾」と「パース塾実践編」をセットで使うのがおすすめです。
2冊目が「風景デッサンの基本」です。
この本は、パース(透視図法)の原理からとても分かりやすく解説しています。
すごく分かりやすくて初心者の方におすすめです。
まとめ: 一点透視図法の奥行きの求め方 感覚で決めるときの1つコツ
一点透視図法の奥行きを決めるのは結構難しいですが、
底面の形を意識すると少し分かりやすくなるんじゃないかなと思います。
おわり
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