二点透視図法で絵やイラストを描いているときに、
扉やドアを描いてみたいなと思ったことはありませんか?
半開きの扉とか描けるとなんかリアルな感じで、楽しそうですよね。
とはいっても、
・二点透視図法で扉・ドアを描きたいけど、描き方がよく分からないな
・半開きの扉とか描きたいけど、なんか難しそうだし、どうやって描いたらいいんだろう?
といった感じで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、僕もパース(透視図法)を勉強し始めたばかりの頃、
二点透視で扉とか描きたいけど、どうやって描くんだろう?
なんか複雑だし、難しそうだな…
と思っていました。
しかし、その後勉強を進めていくうちに、
扉やドアってそんなに難しくなく、意外と簡単に描けることが分かりました。
そこで当時の僕のように、
・二点透視図法で扉やドアを描きたいけど、どうやって描くのか分からない…
・なんか複雑で難しそう…
と思っている方に対して、
最近パース(透視図法)を勉強し始めたばかりの初心者の方でも分かるように、
丁寧に分かりやすく解説していきます。
目次
1 二点透視図法 扉・ドアの描き方
ではさっそく二点透視図法の扉、ドアの描き方を見ていきましょう。
今回は、こんな感じの扉を描いてみたいと思います。
では、まず二点透視図法で箱を描きます。
今回は、アイレベル(EL)が箱の下あたりを通っている、そんな構図です。
アイレベル(EL)の位置はお好みでOK!
それではこの箱に扉を作っていきます。
① まず閉まった扉・ドアを描く
まず、箱の左側の面に対角線を2本引いて縦に2分割します。
(※ 分かりやすいように、アイレベルと、箱の中の線は消しています)
この今引いた2分割の縦線が扉と壁がくっ付いている接続部分です。
手前の角の辺が開閉する部分です。
扉はこんな感じで開くよ。
今はまだ閉じている状態なので、これから開けていくよ!
② 扉・ドアが開く軌道を作る
では扉が開く軌道を作っていきます。
左右の消失点を使って、上下の面が正方形の箱を横に付け足します。
この正方形の形は大体でOK!
正方形を上手く作るコツとしては、
アイレベル(EL)が箱の真ん中より上にある場合は下に、
逆に、
アイレベル(EL)が箱の真ん中より下にある場合は、上に先に正方形を作ると良いです。
今回は、アイレベル(EL)が箱の真ん中より下で、少し見上げている構図です。
なので、上に先に正方形を作ると形が分かりやすいよ
箱を付け足したら、今度は扉が開け閉めするときに通る軌道を描いていきます。
ここで扉の軌道についてですが、
扉の軌道は円の1/4の形になります。
円というのは、このように正方形に内接するのですが、
今回のこの扉の場合は、緑のラインで塗った右下部分の軌道になります。
上から見た感じをイメージすると分かりやすいよ!
あとは、この軌道を先程作った箱の上下の面に描けばOKです。
曲線を描くコツとしては、ゆっくりじっくり描くよりも、
シャッシャッと軽いタッチで描くと綺麗に描くことができます。
円をクリーンアップするときは、雲形定規が便利だよ!
③ 開けたい角度に扉を開けよう
扉の軌道が描けたら、あとは開けたい具合に扉を開ければ完成です。
半開きの扉はこんな感じかな?
この箱の横にもう1個同じ大きさの箱を描くと、
90度以上から180度まで扉を開くことができます。
同じ大きさの箱は、最初に一番大きい箱を2分割したので、そのまま使えるね!
180度まで扉を描く場合は、今度は青色で塗った左下の円を使います。
2 扉の消失点を使うと、パースがついた状態で窓やポスターなども描ける!
実は先程描いた全ての扉には、それぞれ
アイレベル(EL)上に扉の消失点というものがあります。
例えば、一番最初に描いた扉の消失点はピンクの点です。
この扉の消失点を取ると、
パースがついた状態で、扉に小窓やポスターなどを描くことができます。
扉の消失点を取ると、若干扉の微調整が必要になることもあるよ。
そのときは、その消失点を使って微調整しよう!
まとめ: 【パース 初心者向け】 二点透視図法 扉・ドアの描き方をわかりやすく解説!
扉やドアってちょっと複雑で、
どう描けばいいのか悩んでしまうこともあるかと思います。
しかし、扉が通る軌道から考えてみると意外と簡単に描けるかなと思います。
おわり
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