パース(透視図法)を使って、絵やイラストを描いているときに、
ここを7分割、7等分したいなぁ…と思ったことはありませんか?
家の庭の壁や柵を自在に7分割できたら、楽しいですよね!
しかし、
・パース(透視図法)で7分割、7等分する方法が分からない
・どうやってするの?
・調べてもよく分からない
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、僕もパース(透視図法)を勉強し始めたばかりの頃、
7分割、7等分する方法が分かりませんでした。
調べてもいまいちよく分からなくて、もっと分かりやすく知りたいなと思っていました。
しかし、7分割、7等分は考え方を理解できれば、簡単にできます。
そこで、当時の僕のように
・パース(透視図法)で7分割、7等分する方法が分からない
・もっと分かりやすく知りたい!
と思っている方に対して、
最近パース(透視図法)を勉強し始めたばかりの初心者の方でも分かるように、
丁寧に解説していきます。
目次
1 パース(透視図法)で7分割、7等分するときの考え方
まず、7分割・7等分するための考え方を説明します。
ここは、僕は結構重要だと思っています。
この7分割に限らず、その他の複雑な分割にも通じる部分があるからです。
7分割を作るためには、その前に6分割を作る必要があります。
ここは結構ポイント‼︎
その6分割を作るには、3分割が必要です。
そして、その3分割を作るには、2分割が必要です。
結構複雑だけど、1つずつやれば大丈夫‼︎
考え方をまとめるとこんな感じです。
①7分割を作るためには、6分割が必要
②その6分割を作るには、3分割が必要
③その3分割を作るには、2分割が必要
だから、まずは2分割を作る!
逆に言えば、
①まず、全体を2分割する
②その2分割を利用して、全体を3分割にする
③その3分割を利用して、全体を6分割にする
④その6分割を利用して、7分割を作る!
って感じです。
1つずつ見ると結構単純でしょ!
2 まずは、パースのついていない平面を7分割、7等分
まずは、分かりやすようにパースのついていない平面を7分割してみます。
実践 パースのついていない平面を7分割、7等分
7分割を作るためには、その前に6分割が必要でしたね。
そして、その6分割を作るためには、3分割が必要でした。
さらに、その3分割を作るためには2分割が必要でした。
なので、まずは全体を2分割にします。
では、やっていきましょう!
①全体を2分割する
今、こんな感じで長方形があります。
この長方形を今から縦に7分割していきます。
対角線を2本引いて、2分割します。
②2分割を利用して、全体を3分割にする
では、この2分割を使って、全体を3分割にしていきます。
先程引いた対角線の交点を通り、長方形を横に2分割する線を引きます。
次に、2分割してできたそれぞれの長方形に対角線を引きます。
線はなるべく薄く引こう!
あとは、一番大きい長方形の対角線との交点を通る縦線を引けば、3分割が完了です。
この3分割の線は本当に薄く描きましょう。
濃ゆいと訳分からなくなるよ!
③3分割を利用して、全体を6分割にする
では、次に全体を6分割にしていきましょう。
今、3分割したので、
3分割してできたそれぞれの長方形に対角線(緑の線)を1本ずつ引きます。
真ん中はすでに2分割されてるね!
対角線は左上から右下でもOKです。
慣れてきたら、対角線を全部引かなくても、少し印をつけるだけでいいよ!
②で、一番大きい長方形を横に2分割する線を引いたので、
対角線を1本引いただけで、2分割する交点が見つかります。
便利だね!
あとは、この交点を通る縦線を引けば6分割が完了です。
で、この6分割の線は本当に薄く引きましょう!
この線が濃ゆいと混乱の原因になるよ!
④6分割を利用して7分割へ
では、最後の工程です。
6分割を利用して、7分割を作っていきます。
6分割してできたそれぞれの長方形に対角線(赤線)を1本ずつ引いていきます。
そうすると、一番大きい長方形の対角線との交点(ピンクのマーカーの点)が6つできます。
6つ探そう!
あとは、この交点を通る縦線を引けば、7分割が完成です!
7分割ができたら、実際に定規で長さを測ってみましょう。
大体同じ長さになっていたら、OKです!
分割ができると、目盛がない定規でも均等に分割できちゃいますね!
目盛がないのに、7分割できたらカッコいい!
分割のすごいところ 縦に7分割、7等分しても、横にも7分割される!
さて、縦に7分割はできましたが、実は横にも7分割がほぼできてしまっています!
一番大きい長方形の対角線と
6分割してできた、それぞれの長方形に引いた対角線との交点(ピンクのマーカーの点)に注目してみて下さい。
この交点を通る横線を引くと、なんと横にも7分割ができてしまいます!
分割はすごいや!
3 パース(透視図法)で7分割、7等分する方法
それでは、最後にパースがついた平面を7分割してみましょう。
といっても、それまでやってきた方法と全く一緒なので安心して下さい。
ではやっていきましょう!
実践: パース(透視図法)で7分割、7等分する方法
今、こんな感じでパースがついた長方形があります。
アイレベル(EL)が長方形の半分より少し下あたりを通っています。
VPは消失点です。
長方形の縦の左右の2辺は、アイレベル(EL)に対して垂直です。
一点透視の構図です。
この長方形をこれから縦に7分割していきます。
ここで、分割をする上でポイントがあります。
今回の構図はアイレベル(EL)が分割する長方形を通過しているので、
アイレベルの線を濃ゆく引いてしまうと、分割の線と間違って混乱する原因になります。
なので、なるべく薄く引きましょう。
どうしても混乱するときは、分割するときだけ消しておこう
さて、7分割を作るためには、6分割が必要でしたね。
その6分割を作るには、3分割が必要でした。
そして、その3分割を作るためには、2分割が必要でした。
①全体を2分割する
それでは、対角線を2本引いて全体を2分割しましょう。
そしたら、この対角線の交点を通り、長方形を横に2分割する線を引いておきます。
この線は、長方形の上下の2辺に平行なので、同じ消失点(VP)に向かいます。
②2分割を利用して全体を3分割にする
では、次に2分割を利用して全体を3分割にしていきます。
2分割してできたそれぞれの長方形に1本ずつ対角線を引きます。
(アイレベル(EL)の線がややこしいので消しておきました)
そしたら、一番大きい長方形の対角線との交点が見つかります。
この交点を通る縦線を引けば3分割が完了です。
④3分割を利用して全体を6分割にする
では、3分割してできたそれぞれの長方形に対角線を1本ずつ引いていきます。
真ん中はもう2分割できてるね!
そうすると、一番大きい長方形を横に2分割する線との交点ができるので、
その交点を通る縦線を引けば6分割完了です。
6分割する縦線は本当に薄く引こう! 最大のポイント‼︎
⑤6分割を利用して7分割へ
では最後に6分割してできた、それぞれの長方形に対角線(赤い線)を1本ずつ引いていきます。
そうすると、一番大きい長方形の対角線との交点(ピンクのマーカーの点)が6つできますね。
あとは、この交点を通る縦線を引けば、7分割完成です!
パースがついた状態で縦に7分割、7等分しても横にも7分割、7等分される!
パースがついた状態で縦に7分割しても横にも7分割できています。
一番大きい長方形の対角線と、
それぞれの長方形の対角線との交点(ピンクのマーカーの点)を横に通る横線を引けば、横にも7分割ができます。
この横線は、長方形の上下の2辺に平行なので、同じ消失点に向かいます。
正面から見たら、ただの長方形だからね!
おまけ: 7分割、7等分できると14分割、28分割…もできる!
7分割ができれば、あとはさらに2分割すれば14分割ができます。
さらに、2分割すれば、
28分割、56分割という感じで、どんどん分割できちゃいます。
28分割とかはあまりしないと思うけどね
まとめ: パース(透視図法)の7分割、7等分する方法
7分割ってなんか難しそう…って思ってしまいますが、
考え方を整理して、順序通りにやっていけば、そこまで難しくないかと思います。
7分割ができると14分割もできたりと、使える幅も広がると思います。
ぜひ活用してくださいね!
おわり
コメント