パースを使って、絵やイラストを描いているときに、
ここを5分割したいなぁと思ったことはありませんか?
しかし、
・5分割ってどうやってやればいいの?
・難しそう…
・よく分からない
という感じで、悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
僕もパースを勉強し始めた頃、5分割のやり方がよく分かりませんでした。
調べても、結構難しいなぁと思っていました。
そこで、当時の僕のように
・パースを学び始めたばかりで、5分割のやり方がよく分からない…
・調べても難しくて、よく分からないなぁ…
と思っている方に対して、
最近パース(透視図法)を勉強し始めたばかりの初心者の方でも分かるように、
丁寧にわかりやすく解説していきます。
5分割・5等分って難しそうだけど、意外と簡単にできるよ!
目次
1 パース(透視図法)で5分割、5等分するときの考え方
まず、5分割をするための考え方を説明します。
5分割を作るには、
その前に4分割を作る必要があります。
ここ結構ポイント‼︎
4分割を利用して5分割を作るよ!
その4分割を作るには2分割を作る必要があります。
考え方をまとめると、こんな感じです。
①5分割を作るには4分割が必要
②その4分割を作るには、2分割が必要
③だから、まずは2分割を作る!
この考え方は、13分割など複雑な分割をするときに役立つよ!
逆に言えば、
①まず全体を2分割する
②その2分割を利用して、全体を4分割する
③その4分割を利用して5分割を作る
という感じです。
逆算してやる感じ!
2 まずは、パースのついていない長方形、正方形を5分割・5等分
まずは、分かりやすいように、
パースのついていない状態の普通の長方形や正方形を5分割・5等分してみます。
実践 パースのついていない長方形、正方形を5分割、5等分
5分割を作るためには、その前に4分割が必要でしたね。
そして、その4分割を作るためには、2分割が必要でした。
なので、まずは全体を2分割していきます。
では、一緒にやっていきましょう!
①全体を2分割する
今、こんな感じで長方形があります。
この長方形を今から縦に5分割していきます。
では、対角線を2本引いて、2分割します。
よし、まずは2分割ができたね!
②2分割を利用して、全体を4分割にする
では、この2分割を利用して、全体を4分割にしていきます。
先程、引いた対角線の交点を通り、長方形を横に2分割する線を引きます。
この長方形を横に2分割する横線を引いておくと、このあとすごく便利だよ!
次に、2分割してできたそれぞれの長方形に対角線を1本ずつ引きます。
(今回は右上から左下に引きましたが、左上から右下でもOKです)
対角線は濃ゆいと混乱の原因になるので、なるべく薄く引いてね!
そうすると、先程引いた長方形を横に2分割する線との交点ができますね。
この長方形を横に2分割する線を先程引いたことにより、対角線を1本引くだけで、
2分割する交点が見つかります。
便利でしょ!
慣れてきたら、チョンっと印をつけるだけでいいかもしれません。
あとは、この交点を通る縦線を引けば、4分割完了です。
この4分割する縦線はなるべく薄く引きましょう!
この線が濃ゆいと、混乱の原因になります。
4分割の線を薄く描くことが、5分割を成功させる最大のポイント‼︎
③4分割を利用して、5分割へ
では、最後の工程です。
この4分割を利用して、5分割を作っていきます。
それでは、4分割してできた、それぞれの長方形に対角線(赤い線)を1本ずつ引きます。
そうすると、一番大きい長方形の対角線との交点(ピンクの点)が4つできますね。
4つ探そう!
あとは、この交点を通る縦線を引けば5分割完成です!
よっしゃ、できた!
5分割ができたら、定規で長さを測ってみましょう。
きちんと5分割できていたら、大体同じ長さになっているはずです。
1ミリくらいズレてても大丈夫!
分割ができると、目盛が付いてない定規でも5分割できますね。
5分割できるとカッコいいね!
分割のすごいところ 縦に5分割、5等分しても横にも5分割、5等分される!
さて、縦に5分割してきましたが、
実は横にも、ほぼ5分割ができてしまっています。
先程、5分割するときに縦線を引いた交点、
つまり、
一番大きい長方形の対角線と
4分割してできた、それぞれの長方形に引いた対角線との交点(ピンクの点)
に注目してみてください。
この交点を通る横線を引くと、なんと横にも5分割ができてしまいます!
縦に5分割したのに、横にも5分割できてしまっている、
ここが分割のすごいところです!
お得でしょ!
分割ってすごいね!
3 パース(透視図法)で5分割、5等分する方法
では最後に、
実際にパースがついた状態の長方形や正方形を5分割してみましょう。
といっても、やることはこれまでやってきたことと全く同じなので、
安心してください。
それではやっていきましょう!
実践 パース(透視図法)で5分割、5等分する方法
今こんな感じで、パースがついた長方形があります。
VPは消失点です。
アイレベル(EL)が長方形の下あたりを通っています。
長方形の左右の2辺は、アイレベル(EL)に対して垂直です。
いわゆる一点透視の構図だね
ここで、分割する上でのポイントがあります。
今、アイレベル(EL)が分割する長方形を通っているので、
分割するときに分割の線と間違って混乱することがあります。
なので、アイレベル(EL)の線はなるべく薄く描くのがポイントです。
どうしても混乱するときは、分割のときだけ消してOK!
さて、5分割するにはその前に4分割が必要でしたね。
そして、その4分割には、2分割が必要でした。
では、まず全体を2分割していきましょう。
①全体を2分割する
対角線を2本引いて、2分割します。
(混乱するので、アイレベル(EL)は消しています)
ついでに、長方形を横に2分割する横線も引いておきます。
この長方形を横に2分割する線は、長方形の上下の2辺に平行なので、同じ消失点に向かうよ
パースがついているので、斜めに見えていますが、
正面から見ればただの長方形ですね。
②2分割を利用して、全体を4分割する
2分割してできた、それぞれの長方形に対角線を1本ずつ引きます。
対角線はなるべく薄く引くのがポイント‼︎
そしたら、長方形を横に2分割する線との交点ができるので、
この交点を通る縦線を引きます。
アイレベルに対して垂直に引こう! あと、なるべく薄くね!
これで4分割完了です。
③4分割を利用して、5分割へ
それでは、最後の工程です。
4分割してできたそれぞれの長方形に対角線(赤線)を1本ずつ引きます。
そうすると、一番大きい長方形の対角線との交点(ピンクの点)が4つできますね。
あとは、この交点を通る縦線を引けば、5分割完成です!
アイレベルに対して垂直に引いてね!
パースがついた状態で縦に5分割、5等分しても、横にも5分割、5等分される!
パースで縦に5分割しても、横にもほぼ5分割ができています。
一番大きい長方形の対角線と、
4分割してできた、それぞれの長方形に引いた対角線との交点(ピンクの点)に注目してください。
この交点(ピンクの点)を通る横線を引くと、今度は横に5分割できます。
この横に5分割する線は、長方形の上下の2辺に平行なので、
全て同じ消失点(VP)に向かいます。
正面から見れば、ただの長方形だからね!
4 おまけ: 5分割、5等分できると、10分割、20分割…もできる!
5分割をさらに2分割すると10分割ができます。
さらに2分割すると、20分割、40分割…という感じで、
どんどん分割することができます。
5 パース 増殖とその他の分割方法 (3等分割・6等分割・7等分割・9等分割のやり方)
以下の各記事で、
パースにおける、増殖とその他の分割方法を解説しています。
興味のある方はぜひ見てみてください。
・パース(透視図法) 増殖のやり方
・パース(透視図法) 3分割・3等分のやり方
・パース(透視図法) 6分割・6等分のやり方
・パース(透視図法) 7分割・7等分のやり方
・パース (透視図法) 9分割・9等分のやり方
また、パースのおすすめの本も、
パース(透視図法)のおすすめの本で紹介していますので、
興味のある方は、ぜひ見てみてください。
まとめ: 簡単! パース 5分割・5等分のやり方をわかりやすく解説!
5分割って、2分割や4分割に比べて、
なんか難しそう…というイメージがあると思いますが、
考え方を整理して順次通りにやっていけば、
意外と簡単にできるんじゃないかなと思います。
5分割、ぜひ使ってみてね!
おわり
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