パースを使って絵やイラストを描いているときに、
ここを6分割・6等分したいなぁと思ったことは、ありませんか?
ブロック塀などを6分割できたりすると、楽しいですよね!
とはいっても、
・パースで6分割ってどうやってやるの?
・調べてもよく分からないな…
という感じで、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実際、僕もパースを勉強し始めた頃、
6分割って具体的にどうやってやるんだろう?
って思っていました。
そこで、当時の僕のように
・パースで6分割って具体的どうやってやるの?
・調べてもイマイチやる手順が分からない
・もっと分かりやすく知りたい!
と思っている方に対して、
最近、パースを勉強し始めた初心者の方でも分かるように、
丁寧に解説していきます。
目次
1 パース(透視図法)で6分割、6等分するときの考え方
まず、6分割、6等分するための考え方を説明します。
6分割を作るためには、その前に3分割を作る必要があります。
その3分割を2分割することによって、6分割にすることができます。
そして、その3分割を作るには、2分割を作る必要があります。
考え方をまとめると、こんな感じです。
①6分割を作るには、3分割が必要
②その3分割を作るには、2分割が必要
③だから、まずは2分割を作る!
逆に言うと、
①まず、全体を2分割する
②その2分割を利用して、全体を3分割にする
③その3分割を利用して、6分割を作る!
って感じです。
結構単純でしょ!
2 まずはパースのついていない平面を6分割、6等分
まずは、分かりやすいように、パースのついていない平面を6分割してみます。
実践 パースのついていない平面を6分割、6等分
6分割するためには、まず3分割が必要でしたね。
その3分割を作るためには、2分割が必要でした。
なので、まずは全体を2分割します。
ではやっていきましょう!
①全体を2分割する
今、こんな感じで長方形があります。
この長方形をこれから、縦に6分割していきます。
対角線を2本引いて、2分割します。
②2分割を利用して、全体を3分割にする
では、この2分割を利用して、全体を3分割にしていきます。
先程引いた対角線の交点を通り、長方形を横に2分割する線を引きます。
次に、2分割してできた、それぞれの長方形に対角線を1本ずつ引きます。
今回は右上から左下に引きましたが、左上から右下でもOKです。
なるべく薄く引いてね!
あとは、一番大きい長方形の対角線との交点を通る縦線を引けば、3分割完了です。
よし、3分割できた!
あと、もう少し!
③3分割を利用して、6分割へ
では、最後の工程です。
3分割を利用して、6分割を作っていきます。
3分割してできた、それぞれの長方形に対角線(赤線)を1本ずつ引きます。
対角線は左上から右下でもOKです。
真ん中の長方形はすでに2分割されてるね!
そうすると、長方形を横に2分割する線との交点(ピンクの点)ができますね。
あとは、この交点を通る縦線を引けば、6分割完成です。
②で、長方形を横に2分割する線を引いていたおかげで、
対角線を1本引くだけで、2分割する交点が見つかります。
便利でしょ!
6分割ができたら、定規で長さを測ってみましょう。
同じ大きさになっていればOKです。
これで目盛がない定規でも6分割できるね!
分割のすごいところ 縦に6分割、6等分しても、横にも6分割、6等分される!
さて、縦に6分割してきましたが、実は横にもほぼ6分割ができています!
一番大きい長方形の対角線と、
6分割している5本の縦線との5つの交点(ピンクの点)を通る横線を引けば、横に6分割することができます。
分割って便利でしょ!
めっちゃお得‼︎
3 パース(透視図法)で6分割、6等分する方法
では、いよいよパースがついた平面を6分割していきましょう。
といっても、やり方はこれまでやってきた方法と全く一緒なので、安心してください。
それではやっていきましょう!
実践 パース(透視図法)で6分割、6等分する方法
今、こんな感じでパースがついた長方形があります。
VPは消失点です。
アイレベル(EL)が長方形の下あたりを通っています。
長方形の左右の2辺は、アイレベル(EL)に対して垂直です。
いわゆる、一点透視だね!
ここで、分割する上でのポイントがあります。
今、アイレベル(EL)が分割する長方形を通っているので、
分割するときに分割の線と間違って、混乱することがあります。
なので、アイレベル(EL)の線はなるべく薄く引くのがポイントです。
分割のときだけ消してもOK!
さて、6分割するためには、3分割が必要でした。
そして、その3分割には、2分割が必要でした。
では、まず全体を2分割していきましょう。
①全体を2分割する
対角線を2本引いて、2分割します。
(アイレベル(EL)は、ややこしいので消しておきました)
ついでに、長方形を横に2分割する線も引いておきます。
この線は長方形の上下の2辺に平行なので、
同じ消失点(VP)に向かいます。
パースがついているので、斜めに見えていますが、
正面から見ればただの長方形ですね。
②2分割を利用して、全体を3分割する
2分割してできた、それぞれの長方形に対角線を1本ずつ引きます。
対角線はなるべく薄くね!
あとは、一番大きい長方形の対角線との交点を通る縦線を引けば、3分割完了です。
アイレベル(EL)に対して垂直に引こう!
③3分割を利用して、6分割へ
それでは最後の工程です。
3分割してできた、それぞれの長方形に対角線(赤線)を1本ずつ引きます。
そうすると、長方形を横に2分割する線との交点(ピンクの点)ができますね。
あとは、この交点を通る縦線を引けば、6分割完成です。
アイレベル(EL)に対して、垂直にね!
パースがついた状態で縦に6分割、6等分しても、横にも6分割、6等分される!
パースで縦に6分割しても、横にもほぼ6分割ができています。
一番大きい長方形の対角線と、
6分割している5本の縦線との5つの交点(ピンクの点)を通る横線を引けば、
横に6分割することができます。
この横に6分割する線は、長方形の上下の2辺に平行なので、
全て同じ消失点(VP)に向かいます。
正面から見れば、ただの長方形だからね!
おまけ 6分割、6等分ができると、12分割、24分割…もできる!
6分割、6等分ができると、さらに2分割すると、12分割ができます。
さらに2分割すると、
24分割、48分割…という感じで、どんどん分割できちゃいます!
まとめ: パース(透視図法)で6分割、6等分する方法
パースで6分割するとなると、どうやってやったらいいんだろう?
って思ってしまいますが、
3分割を2分割して6分割にする…というように、
手順を理解すれば、意外と簡単に思えるのではないかと思います。
6分割ができると、12分割などもできるので、活用してみてください!
おわり
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